東大英語の復習法:間違えた設問ではなく、間違えた判断を直す
過去問や模試を解いた後に、和訳と正解を読むだけでは、次の問題で同じ判断を再現できません。復習では「どこで何を根拠に判断したか」を残します。
読解:正解の根拠より、誤答を選んだ理由を言葉にする
単語不足、構文誤認、指示語、逆接、因果、段落の役割など、間違いの入口を分けます。次の一題では、同じ種類の合図を見つけられるか確認します。
要約:本文の言い換えと、自分の追加を区別する
要約では、本文の中心を残しながら、例や重複を削る必要があります。復習時に「本文にある内容」「自分が勝手に足した内容」を色分けすると、情報の選択ミスが見えます。
英作文:難しい表現を増やす前に、誤りの種類を固定する
内容、文構造、語法、時制、冠詞・単複、つづりなどに分け、毎回同じミスが出ていないか確認します。添削後は模範解答の暗記ではなく、自分の文を安全な英語に直して書き直します。
時間配分:最後まで解けなかった理由を分ける
単純な速度不足か、特定設問に固執したのか、見直しの順番が悪かったのかで対策は変わります。総時間だけでなく、大問・作業ごとの時間を残してください。
復習を次の1題へつなげる
| 今回の失点 | 次の課題 | 確認条件 |
|---|---|---|
| 構文誤認 | 短文3〜5文で骨格確認 | 主語・述語・修飾先を説明できる |
| 選択肢の読み違い | 根拠文と選択肢の差を言語化 | 「本文にない追加」を指摘できる |
| 英作文の文法ミス | 自分の文を安全な構文に書き直す | 翌日に見ずに再現できる |
東大受験の全体計画とつなげる
英語だけに時間を使いすぎると、他科目の得点設計が崩れます。週の中で英語の「維持」「改善」「集中」を分け、次の90日でどこを動かすか決めます。
自作英文で練習:要約に「本文にない結論」を足さない
東大英語の復習で必要になる判断を、短い自作英文で確認します。実際の過去問ではなく、この練習だけで入試全体の実力を判定するものでもありません。
Several years ago, a school replaced paper notices with an online calendar. Teachers expected students to remember deadlines more easily. Yet missed assignments did not become less common. Interviews revealed that students checked the calendar but often failed to turn a deadline into a plan for the days before it. The school then asked each student to write one concrete action next to every important date. Students also reviewed these actions with a teacher once a week. Missed assignments became less common during the following term, although the school had not tested whether other changes contributed to the improvement. The experience suggests that providing information and helping people act on it are different tasks.練習1:内容を80字以内の日本語にまとめる
まず「最初の対策」「残った問題」「追加した支援」「結論の限界」をそれぞれ一言で書いてください。カレンダーという具体物だけに注目すると、筆者の最後の主張が落ちます。
要約例と、残す情報・削る情報の理由
予定の電子化だけでは提出忘れは減らなかった。具体的行動の記入と週ごとの確認後には減少したが、他要因の可能性は残り、情報提供と行動支援は区別すべきだ。
これは黒田塾の自作英文に対する要約例です。「電子化すれば成績が上がる」と書くと、本文にない成績の話を足しています。「教師の確認が減少の唯一の原因」と断定しても、although 以下の留保を落としています。一方、紙の通知を変更した時期などは、この練習の中心的な対比に必須ではありません。
練習2:因果関係を言い過ぎた説明を直す
誤った説明例:「毎週の面談によって提出忘れが必ず減ることが証明された。」
本文から言えるのは、追加の取り組みを行った次の学期に提出忘れが減ったことです。他の変化が影響した可能性は検証していません。「取り組み後に減少したが、それだけが原因かは分からない」と直すと、本文の強さに合います。
全文和訳
数年前、ある学校は紙の連絡をオンラインのカレンダーに置き換えた。教師たちは生徒が締切をより覚えやすくなると期待した。しかし、課題の提出忘れは減らなかった。聞き取りから、生徒たちはカレンダーを確認しているものの、締切までの数日間に何をするかという計画には落とし込めていないことが多いと分かった。そこで学校は、生徒一人ひとりに、重要な日付の隣に具体的な行動を一つ書くよう求めた。また、生徒たちは週に一度、その行動を教師と見直した。次の学期には提出忘れが減った。ただし、他の変化が改善に影響したかどうかを、学校は検証していなかった。この経験は、情報を与えることと、その情報に基づいて行動するのを助けることが、異なる仕事であると示唆している。
英作文の復習:自分の文を、書ける構文へ戻す
たとえば This information are useful. と書いた場合、この意味の information は数えられない名詞なので、This information is useful. と直します。また The teacher made students to write a plan. は、能動態の make+目的語+動詞の原形に合わせ、The teacher made students write a plan. と直します。受動態なら Students were made to write a plan. となり、to が必要です。
ただし、上の本文の asked を made に変えると、「求めた」から「させた」へ意味が変わります。文法が合うことと、本文の意味を保つことを分けて確認してください。復習では「時制」「数え方」「文型」「意味」のように、今回直した箇所を一つずつ記録します。
英文の復習で、次の一題に持ち越す確認事項
問題の名前だけでなく、止まった判断・次の練習・終了条件を残します。氏名や学校名は入力しないでください。入力内容はサーバーへ送信しません。「この端末に保存」を押した場合だけ、このブラウザーに保存します。共有端末では保存せず、必要な内容を手元へ書き写してください。