東大受験の勉強計画:高1・高2・高3で何を優先するか
東大受験の計画で失敗しやすいのは、英語・数学・国語・地歴などの「やりたい教材」を全部足して、週の時間を超えてしまうことです。先に使える時間と到達目標を決め、残りを科目へ配分します。
東大対策は「総合点」から逆算する
一科目の弱点だけを見ると、そこに時間を投入したくなります。しかし受験は複数科目の合計で決まります。まず、受験科目ごとに「今の得点・目標・伸ばすための時間」を並べ、投入時間に対して改善余地が大きい課題から先に置きます。
例えば数学の難問を1問解くのに2時間使うより、英語の構文ミスを20題で修正した方が短期間の得点改善につながることもあります。逆に数学の典型問題で方針が全く出ないなら、そこを放置したまま過去問だけ進めても改善しません。計画は「科目」ではなく「失点原因」単位で組みます。
高1・高2・高3の段階別に、主目的を変える
| 時期 | 主目的 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 高1 | 英数国の基礎を学校学習と同時に固め、復習の習慣を作る | 難問集を早く終えること自体を目標にする |
| 高2 | 主要科目を入試標準へ接続し、記述答案を作る練習を始める | 得意科目だけ先行し、弱点科目を後回しにする |
| 高3 | 共通テストと二次試験を並行し、過去問で時間配分と答案を修正する | 過去問を解いて点数だけ記録し、復習せず次年度へ進む |
これは固定カリキュラムではありません。学校の進度、既習範囲、部活動、得意不得意によって前後します。高2でも過去問へ進める生徒もいれば、高3で基本事項を戻した方が早い場合もあります。
一週間では「終了条件」を書く
「英語を毎日1時間」では、何ができれば進んだのか判定できません。例えば「英文5題を精読し、主語・動詞・修飾関係を説明できる」「数学10題のうち、方針を見ずに8題説明できる」のように、終了条件まで書きます。
無料の週間学習プランナーでは、予定時間と実績時間を並べられます。毎週同じ課題だけ時間超過するなら、根性で続けるのではなく、問題数・難度・手順を調整します。
東大受験の計画でありがちな5つの失敗
- 参考書の冊数を目標にする。終えた冊数より、何も見ずに再現できるかを確認します。
- 過去問を早く消費しすぎる。復習方法が定まらないまま年度数だけ増やさない。
- 難問ばかり選ぶ。標準問題で落とす原因があるなら先に直す。
- 一週間を100%埋める。遅れ・解き直しに使う予備時間を残す。
- 科目ごとに別々の計画を作る。合計時間が実行可能か最後に必ず確認する。
東大の過去問を解いた後の具体的な復習は「東大過去問の復習法」に続きます。
自分の科目配分を30分で整理する
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具体例:週25時間を、科目と予備時間に分ける
以下は学校の授業時間を除いた自習時間の架空の配分例です。合格者の標準時間や、全員に適した推奨比率ではありません。
平日3時間×5日と、休日5時間×2日なら、自習時間は週25時間です。ただし、通学、学校・塾の宿題、食事、休息などと両立するかを先に確かめます。机に向かえる時間と、実際に課題を進められる時間を同じに見積もらないことが大切です。
| 区分 | 文系の配分例 | 理系の配分例 |
|---|---|---|
| 数学 | 6時間 | 7時間 |
| 英語 | 6時間 | 5時間 |
| 国語 | 4時間 | 3時間 |
| 選択科目 | 地歴など6時間 | 理科など7時間 |
| 遅れの調整・再テスト用の予備 | 3時間 | 3時間 |
| 合計 | 25時間 | 25時間 |
共通テスト形式の演習も、原則として各科目の時間の中に含めて考えます。「英語6時間」に加えて共通テスト英語の時間を足すなら、その分だけ別の時間を減らす必要があります。科目の配分は、志望科類の当年度の実施要項、現在の答案、苦手の種類から調整します。
90日を、三つの同じ長さの暗記期間にしない
最初の期間では、基礎知識・構文・典型処理の穴を特定します。次の期間では、既習内容を問題の条件から選べるかを確認します。その後は、時間を測った演習と答案の修正を増やします。ただし、過去問に初めて触れるのを90日後まで待つ必要はありません。出題の要求を知るための確認と、本番同様に解く演習を区別します。
計画を縮める判断を先に決める
同じ課題が二回続けて終わらなければ、量の見積もり、前提知識、開始時刻のどれが原因かを見直します。未完了の課題をそのまま翌週に積むのではなく、「今週はここまでできればよい」という終了条件を狭めます。反対に、短時間で安定して解ける範囲には必要な維持の練習だけを置き、その余力を別の弱点に回します。
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