東大英語の英作文を、自作答案・和訳・誤答例で練習する
このページでは、意見を述べる英作文を「設問条件・主張・理由・英語表現・見直し」に分け、自作課題で練習します。和文英訳や描写など、別の指示がある問題には同じ型を機械的に当てはめません。語数や解答条件は受験する年度の問題文を最優先にしてください。
英語を書く前に、設問への答えを一文にする
最初に「何について判断する問題か」を確認します。「授業中のスマートフォンの自由使用に賛成か」と聞かれているのに、スマートフォンの一般的な便利さだけを説明すると、設問への答えが曖昧になります。
次に立場を一文にし、それを支える理由を置きます。理由の数を二つに固定する必要はありません。指定語数の中で、一つの理由を具体化した方が伝わる場合もあります。「主張→理由→具体化」は考えるための補助で、すべての問題の公式解法ではありません。
| 確認すること | 今回の構想例 |
|---|---|
| 主張 | 自由使用には反対。ただし教師が目的を指定する使用は認める。 |
| 理由 | 学習目的で開いても、通知やゲームで注意がそれることがある。 |
| 具体化 | 情報確認や実験記録などに目的と時間を限定すれば、道具として使える。 |
自作課題:60~80語で立場と理由を書く
Practice task: Should students be allowed to use smartphones freely during lessons? Write 60–80 words explaining your view.
これは黒田塾が作成した練習課題です。東京大学の実際の入試問題ではなく、この練習の60~80語という指定が本試験で毎回使われるという意味でもありません。
72語の答案例・全文和訳・文ごとの役割を見る
Students should not use smartphones freely during lessons. Even when they intend to study, messages and games can draw their attention away from the class. However, teachers should be able to permit phones for a clearly defined task, such as checking a fact or recording an experiment. This rule preserves the educational benefits of the devices while reducing unnecessary distractions. The purpose and duration of phone use should be clear to everyone.
語数:空白で区切った語を数えて72語です。この例には短縮形やハイフン語を使っていません。
全文和訳
生徒は授業中にスマートフォンを自由に使うべきではない。勉強するつもりでも、メッセージやゲームによって授業から注意がそれることがある。しかし教師は、事実を確認したり実験を記録したりするような、目的を明確に定めた課題のためには使用を認められるべきだ。このルールなら、不必要な注意散漫を減らしながら機器の教育上の利点を保てる。使用目的と使用時間は、全員に明確であるべきだ。
文ごとの役割
第1文は自由使用への立場、第2文は理由、第3文は条件付きで認める例外と具体例、第4文はその条件が必要な理由、第5文は条件の明確化です。「自由使用への反対」と「限定した使用の容認」は、対象を区別しているので矛盾しません。
答案の良さを難語の数で判断しないでください。設問に答え、立場と理由の関係が読み取れ、指定語数を満たすかを確認します。この例が唯一の正解でも、大学の公式採点例でもありません。
誤答例から、直す順序を確認する
説明用の誤答:I agree students uses smartphones freely. It is useful because we can get many informations. So phones are bad.
実際の生徒の答案ではなく、誤りを説明するための自作例です。
1.最初に立場の食い違いを直す
自由使用に賛成する書き出しなのに、最後が「スマートフォンは悪い」では、何に賛成・反対しているか分かりません。自由使用に反対し、学習目的の限定使用には賛成するなら、その区別を明示します。単語だけを正しても、この食い違いは残ります。
2.主語と動詞を対応させる
students uses は、複数主語に三人称単数の形を置いています。students use とします。「私は~に賛成だ」と述べるなら、I agree that ... のように節の関係を明確にするか、I think students should ... と書く方法があります。
3.名詞の数え方を直す
information は、ここでは不可算名詞です。many informations ではなく、a lot of information または意味を絞って useful information などとします。辞書で名詞の意味だけでなく、可算・不可算と用例を確認してください。
4.接続語で論理を作ったつもりにならない
So を加えるだけでは、前の文から結論が導けるようにはなりません。「便利だから悪い」という関係を無理につなぐより、どの条件では便利で、どの条件では問題かを言い直します。
このページでは具体的な減点数を設定していません。公式採点基準が分からないまま、「このミスは必ず2点減点」などと断定しないためです。
見直しの順序と、次の練習
第一に設問:質問に答えているか、指定された立場・語数・内容を満たすか。
第二に論理:主張と理由が対応しているか、理由の飛躍や矛盾がないか。
第三に英文:主語と動詞、時制、単複、冠詞、前置詞を確認します。終了直前に、書けていた文を不慣れな難しい構文へ全面変更しないでください。
類題として、「授業中のタブレット利用を、教師が課題を指定した場合に限ることに賛成か」を60~80語で書いてみてください。スマートフォンという語だけを置き換えるのではなく、設問が最初から限定使用を前提としている点を構想へ反映します。
日本語で答える要約問題とは出力言語と目的を区別します。復習全体は東大英語の復習法、試験中の作業配分は120分の時間配分例で確認できます。
掲載例は学習方法を確認するための自作例です。個別の合格結果・得点上昇を保証するものではありません。編集方針・訂正連絡